「不動産を売却したいけど、方法が良く分からない」
「不動産買取って何」
このような疑問をお持ちの方は多いと思います。
不動産売却の経験があるという方はむしろ少ないため、仕方のない面もあるでしょう。

そこで今回の記事では、いくつかある不動産売却方法のうち「不動産買取」に焦点を当て、そのメリット・デメリットや手順、注意点をご紹介します。
不動産を手放したいと考えている方、少しでも早く売りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

□不動産買取の3つのメリット

1つ目は、早く売れることです。
不動産買取の場合、仲介に比べて早く売却できます。
最短で3日~1週間ほどで売れることもあります。

2つ目は、近所の人に知られずに売却できることです。
マンション買取の場合、査定依頼をした不動産会社に不動産を直接売却します。
そのため、仲介のときのようなポータルサイトへの広告掲載やチラシを使用した告知がありません。
したがって、近所の人に不動産を売却しようとしていることが知られません。

3つ目は、売主責任を免責できることです。
不動産買取の場合、契約不適合責任や設備修復責任等を免責できます。

契約不適合責任とは、目的物の種類・品質、または数量に関して契約と異なる場合に売主に課せられる責任です。
不動産買取の場合、不動産会社が瑕疵や接部の不具合を踏まえたうえで購入するのが一般的です。
そのため、契約不適合責任を免責とする契約条件になることが多いです。
同様に、設備修復等責任も免責となることが多いです。

□不動産買取のデメリット

1つ目は、市場価格よりも1~3割ほど安くなることです。
買取によって不動産会社の手に渡った不動産は、リフォームやメンテナンスをした後に再度買い手に売却します。
この時にかかる費用のために、買取価格が安くなってしまいます。

2つ目は、買取不可な物件もあることです。
物件の状態や立地エリアによっては、買取を断られるケースもあります。
リフォームや修繕を施したとしても再販が期待できないエリア、訳アリの物件などは買取してもらえないこともあります。

□不動産売り出し前の注意点

1つ目は、状況に応じて売却方法を考えることです。
不動産売却には、「一般的な不動産売却」、「不動産買取」、「任意売却」といった複数の方法があります。
それぞれにメリット・デメリットといった特徴があり、一概にどれが良いというものはありません。
そのため、「いつまでに売りたいか」であったり「売却代金でローンを返せるか」であったりといったことを考慮し、売却方法を考える必要があります。

ここでは、5つの売却方法について特徴を簡単にご紹介します。

まず「仲介による売却」です。
特徴は高い価格で売却できる点と、売却に6か月以上かかるという売却期間の長さです。
メリット・デメリットがはっきりしており、自分に合った方法であるかの判断はしやすいでしょう。
少しでも高く売りたい、売却期間は問わないといった方におすすめの方法です。

次に「買取」です。
先ほども紹介した通り、売却価格は仲介による売却の7~9割ほどになってしまいます。
しかし最短1週間程度で売却できるという、売却期間の短さがメリットです。
いわば、仲介による売却とは反対の方法と言えるでしょう。
今すぐにでも売りたい、という方におすすめの売却方法です。

続いて「買取保証付き売却」です。
これは一定期間を設け、その間に売れなかった場合は媒介契約をした不動産会社に買い取ってもらえる、という方法です。
したがって仲介による売却ほど売却期間が長くなることはなく、また売却価格は買取と仲介による売却の中間くらいになります。

次は「任意売却」です。
これは住宅ローンの返済ができなくなった場合に「債権者の合意」を得ることで可能になる売却方法です。
売却価格は一般的ですが、時間がかかる方法です。
また、ローンの返済ができないことが条件であり、一般的な方法ではありません。

最後に「リースバック」です。
これは不動産会社に買い取ってもらった後、賃料を払って住み続けるという売却方法です。
売却価格が少なくなってしまいがちですが、売却期間が短いというメリットもあります。
売約してお金を手に入れたいが今の場所に住み続けたい、という方におすすめです。

上記の売却方法の中でも最も一般的なのは「仲介による売却」です。
「~か月以内に売りたい」といった要望がある場合は、その旨を不動産会社に伝えれば、最適な売却方法を選んでもらえるでしょう。

2つ目は、売却価格は相場を見て判断することです。
売却価格は一定ではありません。
同じ物件でも場所や時期によって価格が変動します。

そのため、相場を見て適正価格を判断することが大切です。
不動産会社の方も査定を行ってはくれますが、自分の目でも確認しておくことで安心して売却できるでしょう。

1つコツを上げるとすれば、近隣の似た住宅を探してみるのがおすすめです。
似た住宅がいくらくらいで売られているかは参考になるでしょう。

3つ目は、売却にかかる費用も考慮しておくことです。
不動産売却の際には、手数料や税金といった様々な費用が発生します。
一般的には不動産売却額の5~7パーセントほどの費用が発生することを考慮しましょう。

売却費用の主な内訳は、以下の通りです。

・仲介手数料
・印紙税
・抵当権抹消費用
・譲渡所得税
・住民税
・復興特別所得税

□不動産買取の注意点とは?

1つ目は、買取してもらえない可能性を考慮することです。
不動産買取は、その後の売却を見据えて行われます。
そのため、リフォームやリノベーションを行っても売れないと不動産会社が判断した場合、売れないこともあります。

ただし、買取の場合はすぐに買い取ってもらえるか判断してもらえます。
「仲介だと古すぎて売れなさそう」
このようにお考えの方は、まずは不動産会社に買取してもらえないか相談しましょう。
デメリットがないため、一度は相談するのがおすすめです。

2つ目は、「即時買取」と「買取保証」の使い分けをすることです。
即時買取とは名前通り不動産会社にすぐ買い取ってもらう方法で、7日~1か月ほどで買い取ってもらえます。
しかしこの方法では売却価格が安くなってしまいます。

一方「買取保証」の場合、一定期間売れなかった場合に不動産会社に買い取ってもらえます。
一定期間内に売れれば高く売れるので、その点では即時買取よりも優れています。

まとめると、即時買取ではすぐに買い取ってもらえますが安く、買取保証では少し時間がかかりますが高く売れる可能性が高い、ということになります。
自分に合った方法を選択することが大切です。

3つ目は、売却時には住宅ローンを完済する必要があることです。
不動産売却の際は、住宅ローンを完済して抵当権抹消手続きをしなければなりません。
これはもちろん、不動産買取にも当てはまります。

「抵当権」とは、金融機関が土地や建物などの不動産を担保とする権利です。
ローンを支払えなくなった場合、金融機関が不動産を売却できるという権利です。
ローンを返済できない場合、または買取金額がローンより高くない場合、買取を行ってもらえません。

□契約を締結するときのコツと注意点

契約を締結したら、契約内容の変更は行えません。
契約書を完成させる前に、契約内容のチェックを忘れないようにしましょう。

□不動産買取の流れ

不動産買取は、以下の6ステップで行われます。

1:必要書類の容易
2:不動産相場の確認
3:不動産買取の査定依頼
4;売買契約締結
5:決済
6:確定申告提出

以下では、順に解説していきます。

まずは買い取ってもらうために必要な書類を用意します。
買い取ってもらう不動産によって書類は多少異なるので、ここではすべてに共通する書類を紹介します。

・身分証明書
・実印
・印鑑証明書
・住民票

買い取ってもらう物件によっては、これらに加えて建築設計図や間取り図なども必要です。
事前にどの書類が必要なのかについて、あらかじめ調べておきましょう。

2ステップ目は、「不動産相場の確認」です。
不動産の査定前に、相場について確認しておきましょう。
前述した通り、売却する家に似た、近隣住宅の売却額の相場が見られればベストです。

3ステップ目は、「不動産査定の依頼」です。
査定方法は、「簡易査定」と「訪問査定」の2種類です。
簡易査定は短い時間で行ってもらえます。
訪問査定は簡易査定よりも詳細に査定してもらえます。

4ステップ目は、売買契約の締結です。
査定後に買取額に納得できれば、売買契約を締結します。
このとき具体的なスケジュールや必要書類について確認する必要があります。
分からない点は必ず質問し、不明な点をなくして契約を締結しましょう。

売買条件に問題が無ければ、サインを行います。
売買契約を結ぶと、手付金が渡されます。

5ステップ目は、「決済」です。
不動産会社から売主に対し、買取金額が手渡されます。
以上で買取手続きは完了となります。

6ステップ目は、「確定申告の提出」です。
不動産を売却することにより利益が出れば、確定申告が必要となります。
対照的に損失が出た場合は軽減措置を受けられるので、税務署で確認してみましょう。

確定申告は、必ず必要です。
怠るとデメリットしかないので、忘れずに行いましょう。

□まとめ

不動産買取には、「早く売れる」、「売却したことが知られない」、「売主責任を免責できる」といったメリットがあります。
一方で、「市場価格よりも安く買い取られる」、「場合によっては売却できないこともある」といったデメリットもあります。
不動産売却には「仲介による売却」や「買取保証付き売却」といった方法もあるため、これらと比べてみるのも良いでしょう。

当社は、北陸で不動産売却・買取を行っています。
少しでも高く、早く売却できるようにサポートをしております。
不動産売却を検討している方は、まずはお気軽にご相談ください。

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